日本相撲協会

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過去の展示

横綱の系譜
 ―若乃花(初代)、隆の里、そして稀勢の里―

展示期間 令和元年(2019)8月19日(月)~9月27日(金)

 72代横綱・稀勢の里の師匠は59代横綱・隆の里、その師匠が45代横綱・若乃花(初代)にあたります。
 平成29年(2017)一月場所で初優勝し、横綱に昇進した稀勢の里。明治神宮で行われた横綱推挙式では、若乃花(初代)が使用した化粧廻しを締めて横綱土俵入りを奉納しました。また、土俵入りの型は若乃花(初代)と同じ雲龍型で、若乃花(初代)に対する特別な思いが感じられます。
 いよいよ稀勢の里の断髪式が九月場所後に行われ、改めて力士生活を終えます。今回は稀勢の里につながる横綱の系譜として、若乃花(初代)、隆の里の3横綱に注目します。人気を誇ったそれぞれの時代に思いをはせていただければ幸いです。

45代横綱 若乃花幹士(初代)
1 45代横綱 若乃花幹士(初代)
 青森県弘前市出身。179cm、105kg。右上手投げや豪快な呼び戻しを得意とし、昭和33年(1958)1月に2度目の優勝を果たして横綱昇進。栃錦とともに「栃若時代」を築き上げ、戦後の相撲界を盛り上げた。優勝10回。
59代横綱 隆の里俊英
2 59代横綱 隆の里俊英
 青森県青森市(旧浪岡町)出身。182cm、159kg。右四つに組んで両廻しを引きつけての寄り・つりを得意とした。特に千代の富士に相性が良く、土俵を盛り上げた。昭和58年(1983)7月、30歳9ヶ月で横綱昇進。優勝4回。
72代横綱 稀勢の里寛
3 72代横綱 稀勢の里寛
 茨城県牛久市出身。188cm、175kg。平成16年(2004)5月、史上2位の若さ(17歳9ヶ月)で関取昇進。平成29年一月場所で初優勝を果たし、約19年ぶりの日本出身横綱となって日本中を湧かせた。優勝2回。
若乃花幹士(初代)使用の化粧廻し三つ揃い
4 若乃花幹士(初代)使用の化粧廻し三つ揃い
 金糸で織られた化粧廻しに、獅子頭と花があしらわれる。横綱昇進した稀勢の里は、平成29年1月27日の横綱推挙式で、この化粧廻しを締めて横綱土俵入りを奉納した。
若乃花幹士(初代)使用の赤綱
5 若乃花幹士(初代)使用の赤綱
 3.7kg。横綱が還暦を迎えると、パーティーなどの場で赤い綱を締めて土俵入りが披露されることがある。昭和63年(1988)4月24日、年寄・二子山(元若乃花(初代))の還暦土俵入りが国技館で行われた。
隆の里俊英使用の化粧廻し三つ揃い
6 隆の里俊英使用の化粧廻し三つ揃い
 隆の里の出身地・浪岡の風景が描かれている。昭和61年(1986)5月31日に国技館で行われた引退相撲でこの化粧廻しを締めた。
隆の里俊英使用の不知火型横綱
7 隆の里俊英使用の不知火型横綱
 6.3kg。隆の里の昇進により、北の湖(55代)、千代の富士(58代)に加えて3横綱となった。不知火型土俵入りは、年寄・佐渡ヶ嶽(53代横綱・琴櫻)に指導を受けた。
稀勢の里寛使用の化粧廻し三つ揃い
8 稀勢の里寛使用の化粧廻し三つ揃い
 平成29年(2017)5月6日に行われた横綱昇進披露宴で初めて披露されたものの一つ。牛久市の花である菊、市の鳥である鶯(うぐいす)のほか、牛久沼や筑波山がデザインされている。
 このほか、若乃花幹士(初代)や隆の里俊英の手形、稀勢の里寛使用の横綱や締込など、約90点の資料を展示いたします。

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