日本相撲協会

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過去の展示

両国国技館35年と平成の大相撲

展示期間 令和2年(2020)1月11日(土)~2月14日(金)

 現在の両国国技館は、令和2年(2020)で開館35年を迎えます。昭和60年(1985)1月場所に開館して以来、数々の熱戦が繰り広げられ、「両国」は大相撲の中心地としてイメージが定着しました。
 皆さんご存じのように平成から令和へと元号が変わり、新たな時代がスタートしました。平成時代を振り返ると、千代の富士や若乃花・貴乃花の兄弟横綱による相撲ブーム、曙・武蔵丸を筆頭に、朝青龍・白鵬ら外国出身力士が台頭するなど、活躍する力士はめまぐるしく変化していきました。
 今回は国技館開館35周年を記念して、平成に誕生した横綱・大関を中心に紹介します。平成の相撲界を振り返る機会となれば幸いです。

完成した両国国技館
1 完成した両国国技館
/昭和60年(1985)1月
 昭和60年1月に開館。地上3階・地下2階建てで、本場所の座席数は11,098席。大相撲一・五・九月場所が行われ、相撲の無いときはプロレスや音楽ライブなど多目的ホールとしても使用される。
鍬を入れる春日野理事長
2 鍬を入れる春日野理事長
/昭和58年4月27日
 国技館建設にあたり、工事の無事と建物の繁栄を祈る起工式が行われ、当時理事長であった春日野(44代横綱栃錦)が鍬入れをした。また、横綱地鎮の儀では、千代の富士と北の湖が土俵入りを行った。
国技館立柱記念の工具
3 国技館立柱りっちゅう記念の工具
/昭和58年8月25日
 鉄骨を立て始める立柱式が行われた際に、春日野理事長が立柱の儀(ネジ入れの式)で使った記念の工具。
曙太郎使用の化粧廻し三つ揃い
4 曙太郎使用の化粧廻し三つ揃い
 縁起物の「一富士 二鷹 三茄子」が金糸で描かれている。
 曙(1969~)はハワイ出身の64代横綱。史上初の外国出身横綱で、長い腕を生かした突っ張り、強烈な投げを得意とした。優勝11回。
若乃花勝使用の化粧廻し三つ揃い
5 若乃花勝使用の化粧廻し三つ揃い
 デザインは日本画家で横綱審議委員会委員も務めた川崎春彦(1929~2018)の「富士涛晴(とうせい)」。
 若乃花勝(1971~)は東京都出身の66代横綱。速攻相撲で土俵を湧かせた。優勝5回。
番付
6 番付 平成6年5月場所
 相撲ブームの影響もあり、平成4年・5年は年間の新弟子合格者が200名を超え、翌6年5月場所の番付には過去最高943名(幕内40、十両26、幕下120、三段目200、序二段420、序ノ口137)の力士が載った。力士の増加によりしこ名が細く見えにくく書かれることとなったため、翌場所から番付の枠から出して書かれる「張出し」を廃止し、外枠を広げることとなった。
 このほか、旭富士正也使用の化粧廻し三つ揃い、白鵬翔使用の横綱、平成の横綱・大関の写真など、約90点の資料を展示いたします。

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