日本相撲協会

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過去の展示

第8回 新収資料展

展示期間 令和元年(2019)6月18日(火)~8月8日(木)

 当館では、毎年多くの皆様から相撲に関する資料をご寄贈いただいております。力士の化粧廻しや作品、写真、行司の装束をはじめ、いずれも相撲の歴史・文化を伝える貴重なものばかりです。今回は平成29年から令和元年までに収蔵した資料を初公開いたします。
 激しい勝負の世界だけではない大相撲の歴史・伝統・美の側面を感じながら、この機会にごゆっくりとご覧いただければ幸いです。末筆ではございますが、ご寄贈いただいたみなさまには、この場を借りまして厚くお礼申し上げます。

日洪友好杯
1 日洪友好杯
寄贈:ハンガリー国
 昭和60年(1985)にハンガリーのラザール首相(当時)が、日本を公式訪問したときに、両国の友好を記念して作られた。昭和61年一月場所から平成31年三月場所まで使用された。制作はハンガリーが誇る陶磁器工房・ヘレンド社。高さ120㎝、重さ23㎏。
 2019年が日本・ハンガリー外交関係開設150周年にあたり、友好杯を新しく作り直したことから旧友好杯を弊館にご寄贈いただいた。
安岡正篤書「木鶏」
2 安岡正篤書「木鶏」
寄贈:内田勝男氏
 哲学者・安岡正篤(やすおかまさひろ、1898~1983)の揮毫。35代横綱・双葉山(1912~1968)に安岡が教えた軍鶏の中国故事にちなむ。双葉山はこの書を時津風部屋に掲げ、以来現在まで稽古場にあった。
 内田氏は大関・豊山。平成14年まで時津風親方として部屋の指導や協会理事長を務めた。より多くの方に見て欲しいとの思いから、ご寄贈いただいた。
汐ノ海運右エ門使用の化粧廻し
3 汐ノ海運右エ門使用の化粧廻し
寄贈:駒形規幸氏
 汐ノ海会より贈られたもの。汐ノ海(1918~1983)は兵庫県姫路市出身の大関。昭和13年一月場所で初土俵、昭和22年に大関昇進。筋肉質の身体から繰り出される激しい突っ張りを表わして「赤鬼」と呼ばれた。180cm、113kg。
琴椿克之使用の化粧廻し
4 琴椿克之使用の化粧廻し
寄贈:白玉克之氏
 マブチモーターより贈られたもの。琴椿(1960~)は沖縄県那覇市出身の前頭3枚目。昭和51年三月場所で初土俵、平成3年一月場所で新入幕。十両に昇進してから幕下に落ちたが、努力して再昇進。30歳で入幕を果たした。188cm、148kg。現・白玉親方。
櫓の模型
5 櫓の模型
寄贈:細部真知子氏・細部高英氏
 昭和24年10月。出し幣(だしっぺい)や板番付、取組を知らせる顔触れや幟にいたるまで精好に作られている。
 細部氏が伊勢ヶ濱親方(当時、元清瀬川)の親類であったことから所蔵されていた。
蔵前国技館の鬼瓦
6 蔵前国技館の鬼瓦
寄贈:深井桂子氏
 戦後、国技館はGHQに接収されたため、新たに蔵前の地に建設された。昭和29年(1954)9月に完成し、「蔵前国技館」の愛称で親しまれた。昭和59年(1984)9月場所までの30年にわたり本場所が開催された。
 深井氏の父が蔵前国技館解体の現場監督であったことから所蔵されていた。
大関玉錦三右衛門表彰状
7 大関玉錦三右衛門表彰状
寄贈:西ノ内弥寿雄氏
 昭和7年五月場所で当時大関だった玉錦(1903~1938)が5度目の優勝を飾った時のもの。玉錦はこの2場所後に32代横綱に昇進し、全盛期を迎えることとなった。高知県高知市出身。173cm、139kg。優勝9回。西ノ内氏は玉錦のご子息。
34代木村庄之助書「力心一途」
8 34代木村庄之助書「力心一途」
寄贈:ドリン・シモンズ氏
 力も心も一つの方向に向けていくという意。34代木村庄之助(1943~)は東京都出身。昭和31年(1956)1月に初土俵、平成19年(2007)5月に庄之助襲名。土俵上の所作に加えて場内放送、協会行事の運営・司会に長らく携わった。
 シモンズ氏は解説者・文筆家でとくにNHKでの相撲の英語放送に長く携わった。平成29年に旭日章を受章。
 このほか、射水川健太郎使用の化粧廻し、北の富士勝昭使用の太刀や相撲人形など、約100点の資料を展示いたします。

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